絶望する二十歳
「絶望する二十歳」
好きで年老いたわけじゃない。
けど、若さは、あまりにまぶしくて、すでにもう目を開けていられないくらいだ。
若い頃、自分の若さを有効に使えなかったことを激しく後悔している。
あの頃の私は、
二十歳になった時点で、自分の人生は終わった。こんなに年をとってしまっては、もうなにもできない。
などと絶望してしまっていた。
あの頃のわたしにとって、若いとは、十代の頃だけで、
二十歳すぎたらもう老婆も同じだと思っていて、二十歳の自分が
ものすごく年寄りな気がしてコンプレックスを持っていた。
二十代なんて恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい。
こんな年寄りもう役に立たない。
って本気で自分が年寄りだと思っていた。
わけわからん。わけわからん。極端すぎ。
おそらくテレビの影響だったと思う。
当時、アイドルタレントというのは13歳くらいでデビューしてスターになるのが当たり前の時代だった。
二十歳すぎのアイドルデビューなんてありえない時代だった。
そんなところに照準を合わせて「若さ」をとらえている当時の私は、あまりにけったいで、どーかしすぎていたのだろうけれど。
そう思い込んでいたのだから仕方ない。
恐ろしく偏った考え方と価値観を持つ、へんてこりんな女だったのだろう。
あの頃の自分のことは、我ながら、理解不能だ。